新監督はタカの元女房!田上監督就任の大産大付、コールド発進/北大阪(サンケイスポーツ)

第100回全国高校野球選手権大会北大阪大会(7日、大産大付10x-3高槻北=八回コールド、京セラドーム大阪)南北175チームが参加して開幕した。南北で1回戦1試合が行われ、北大阪の大産大付が開幕戦で高槻北に10-3と八回コールド勝ち。今年2月に監督に就任した元中日、ソフトバンク捕手の田上秀則監督(38)が、うれしい夏1勝目をつかんだ。南大阪は花園が4-0で山本に勝利した。

 自慢の打線が12安打10得点と爆発し、大産大付が大阪一番星をつかんだ。一塁ベンチにはプロ野球の中日、ソフトバンクで捕手として12年間プレーし、今年2月に母校へ戻ってきた田上監督。夏初采配で勝利を手にし、感慨に浸った。

 「疲れましたね。生徒がノックのときから緊張しているのは分かっていましたし、『地に足つけて自分たちの野球をやっていこう』と言って、スタートしました」

 初めての夏は一回に2点を先制されるも、1-2の二回に3点を奪って逆転。7-3の八回には四球に3安打を絡めて3得点し、コールド発進を決めた。試合前の助言通り打撃重視の「自分たちの野球」が発揮された。

 選手たちの能力を見定めた5カ月前、打力を前面に打ち出すことを決めた。2009年にはパ・リーグ4位となるキャリアハイのシーズン26本塁打を放った強打の捕手が、打撃論を伝授した。

 「ご指導は捕手のことが8割です」と話す正捕手の浜屋(3年)だが、打順は4番。打撃では「振る瞬間に力を抜くことでインパクトがよくなる」と、バットの“しなり”の意識を持つことを教わった。1メートル67ながら左翼90メートル、中堅120メートル、右翼95メートルの外野フェンスを越えることが珍しくなくなり、自らの進化に驚いたという。

 「感覚を伝えても高校生には分からない。しっかりと理由を説明しないと伝わらない」と田上監督。元プロであるがゆえの難しさも感じながら、対話を重要視し、選手に寄り添い続けている。

 「求めているチームになるのは難しいが、これくらいのチームに持っていきたいというレベルには達してきている」

 前体制での昨夏は初戦(2回戦)で敗退。指揮官がかつて、ビジター球場で慣れ親しんだ京セラドームから、大産大付の熱い夏が始まった。