新大関Vへ栃ノ心闘志 角界の看板背負い「一生懸命やる」(産経新聞)

一般に公開された土俵祭りに栃ノ心が姿をみせると、ひときわ大きな拍手と歓声が上がった。「声援の大きさは感じているし、うれしい」と笑みを浮かべるとともに、角界の看板を背負っていく責任も痛感したようで「頑張らないといけない」と表情を引き締めた。

 5月の夏場所後に大関昇進を果たすと母国のジョージアに凱旋(がいせん)帰国するなど多忙をきわめ、一時は体重も大幅に減ったという。それでも先月下旬の番付発表後は充実した稽古を積み、「体の状態は悪くない。気合を入れて一生懸命やるだけ」と闘志を燃やす。

 名古屋場所で挑むのは、平成18年夏場所白鵬が最後となっている新大関優勝だ。10勝が合格ラインとされる大関にかかる重圧は、関脇以下と次元が異なってくる。しかも新大関場所の注目度は格段に高く、多くの力士がはね返されてきた高い壁ではある。

 土俵祭りの前には、七夕にちなんで会場内に用意されたササに「優勝できますように」と記入した短冊を結び付けた。直近3場所で1度の優勝を含む計37勝という異例の好成績で大関へ駆け上がった力量をもってすれば、快挙達成も決して遠くはない。(奥山次郎)