金融事務は「ロボ」にお任せ 自動処理ソフト導入進む(産経新聞)

■保守怠れば“野良化”リスク

 生命保険などの金融業界で、パソコンの入力作業や電子メール送信といった定型的な業務を自動化して効率化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が進んでいる。事務仕事をコンピューターネットワークのサーバー上のロボット(ソフトウエア)などに任せれば、生まれた余剰人材を別の分野に注力させられる。一方でロボットが野生化し、「野良ロボット」が生まれるリスクもあるという。

 日本生命保険が平成26年に導入した「日生ロボ美」は、保険商品を銀行窓口で販売する部門の事務に専従するソフトでRPAの一種。昨年には社員が付けた愛称が正式名称となり、入社式まで開かれた。

 RPAはロボットのためミスがほとんどない上、従業員のような労務管理上の制約がなく、夜間や休日も稼働できるため、人手不足の解決策になり得る。

 ただ、ロボットが増えるなどして保守を怠ると、財務諸表などの数値を誤る恐れも出てくる。

 RPAに詳しい野村総合研究所の福原英晃上級コンサルタントは「ロボットにしっかり仕事を教えて、ケアもする。いわば、新入社員を迎え入れるのと同じ」と語る。