シリア政権軍、反体制派へ猛攻=市民40人超死亡、避難民急増(時事通信)

【カイロ時事】シリアのアサド政権軍は27日、反体制派の支配地域が残る南西部ダルアー県で空爆や地上戦を続けた。

 在英のシリア人権監視団によれば、攻撃が強化された19日以降の市民の死者は46人に達した。首都ダマスカス近郊などで反体制派を一掃した政権軍は余勢を駆って、ダルアー県奪還に向け猛攻を加えている。

 ダルアー県は、北西部イドリブ県に並ぶ反体制派の牙城。アサド政権の後ろ盾ロシアと米国などが戦闘行為を禁じた「安全地帯」の一つとなっている。だが、空爆にはロシアの戦闘機も加わっているとされ、停戦合意は形骸化している。

 国連によると、一連の攻撃で約4万5000人が避難を強いられた。一部は近くの対ヨルダン国境方面へ向かったが、ヨルダンは国境を封鎖し、避難民の受け入れを拒む姿勢を示している。国連は、攻撃が激化すれば避難民の数が倍増する恐れもあると警告しており、人道危機の悪化が懸念されている。